ジェネリック医薬品で薬代を安くしよう!!
B型薬剤師のkazutoです。今回もご覧いただきありがとうございます。
今日は以前に少し出てきたジェネリック医薬品について書きます。
まずジェネリック医薬品とはある医薬品の特許が切れた後他のメーカーが作った同じ主成分の薬のことをいいます。
このジェネリック医薬品はメーカーとしては開発費や宣伝費が安くすむので値段を元にした薬(先発薬)よりも安くできます。
そして近年このジェネリック医薬品をどんどん使いましょうというのが国の方針です。
何故か、
国民医療費は今や34兆円を超えています。(平成20年)
厚生労働省のHPより
そのうち薬剤費も6兆円ほどを占めると言われています。
みなさんの病院や薬局での支払いは普通の方なら3割です。
そして残りの7割は国(税金)が負担しています。
今後ますます高齢化社会になっていく日本で医療費が増えることがあっても減ることはないでしょう。
そこで国としてはどうにかして医療費を安くしたい、
その中には当然薬剤費もターゲットになるわけです。
そしてそんな中、注目されたのがジェネリック医薬品なのです。
効果は一緒で値段が安い薬が使われれば国の負担する薬剤費が減るわけです。
しかしよーく考えるとジェネリック医薬品の使用を進めていくのは私達にもメリットがあります。
一つは薬代の3割は自分達が負担しているわけですから単純に薬局で払うお金が減る。
さらには国の薬剤費に払うお金が減らせれば国はもっと他のことにお金を回せるので社会が整備され間接的に恩恵に預かれるはずです。
さてこのジェネリック医薬品はお医者さんが変えちゃダメと処方せんに記載をしていなければ患者さんが希望すれば変えられます。
もちろん薬剤師の方から提案して変えることもできますが勝手には変えられず必ず患者さんの同意が必要です。
すべての患者さんに上記のような話をすることは時間的に無理です。
本当はみんなに勧めなきゃいけないんですけどね…
そのため患者さんやお医者さんからの指示がないとなかなか変えづらいのが現状です。
しかし実際患者さんから希望されることはまだまだ多くないです。
何故か
私が思うにどのくらい安くなるかわからないからでしょう。
恐らく会計が数十円変わるぐらいではわざわざジェネリック医薬品に変えたいという人はいないかもしれません。
しかし実際数百円、500円ぐらいは変わることが結構あるんです。
500円あればランチ一回分です。
これぐらい変わるならジェネリック医薬品使ってみようかなとなると思います。
ということで有名な薬の先発品とジェネリック医薬品の値段を書いてみます。
ただしジェネリック医薬品は一つの薬に対して10以上のメーカーから出ていたり反対にジェネリック医薬品がない場合もあるので値段はまちまちです。
取り上げてる値段はたくさんあるジェネリック医薬品の中でも安いものです。
成分名:ロキソプロフェン
先発品:ロキソニン ¥18.6
ジェネリック医薬品:リンゲリーズ¥7.8,ロキソマリン¥5.6 等
成分名:セチリジン
先発品:ジルテック10mg ¥109.9
ジェネリック医薬品:セチリジン『イワキ』¥28.9等
上記の値段の3割を皆さんは薬一錠当たり払っています。
正直風邪でロキソニンを10錠ぐらいではあまり値段は変わらないかもしれませんが、
ジルテックの場合結構変わります。
この薬は花粉症や蕁麻疹などアレルギーで使われます。
例えば30日分一日一回一錠であれば30錠です。
この場合みなさんが払う薬代が700円ほど安くなります。
ということで意外とジェネリック医薬品を使うと安くなることがあるので皆さん薬をもらう時には一度薬剤師さんに相談してみるといいと思います。
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
次回もゆる〜くやってきます。
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追伸
メルボルンにある公園のお花
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